ポーカー ブラフ 2025 | ブラフ ポーカー

このページでは、ポーカーのブラフについて解説しています。ブラフ(ポーカー)の使い方や見破るコツについて詳しく知りたい方は、下記を参考にして下さい。

ポーカーのブラフとは(ブラフの意味)

ポーカーのブラフとは、実際には勝てるハンドを持っていないにもかかわらず、ベットすることによって良いハンドを持っていると相手に思わせ、フォールドさせるスキルです。

全てのポーカープレイヤーは、多かれ少なかれブラフを使います。ポーカーでは、配られるスターティングハンドの強さや実際のハンドのエクイティに従って素直にプレイしていたのでは、良い成績を残すことはできません。

良いハンドが配られることは少ないため、時には中ランクのハンドや通常は勝てると思えないハンドを上手くプレイすることで、ポットを獲得することができます。

ポーカーの勝率は、どれだけ上手なブラフができるか、どれだけ相手のブラフを見抜けるかによる、と言っても過言ではないでしょう。

ポーカーでブラフをかけるメリット・デメリット

ポーカー ブラフ

ポーカーでブラフをかけるメリット・デメリットとしては、以下が挙げられます。

利点

  • 例え相手より弱いハンドでも上手なブラフで勝てる
  • 大きな利益となることも多い

欠点

  • 適切な状況で行う必要がある
  • ブラフが失敗すれば大きな損失となる
  • ハンドレンジを読めなければ成功確率は低い

そもそもポーカーのブラフは「嘘」が基盤であるため、リスクを伴う戦術です。しかし、ブラフをかけずに持続的に勝つ、またはトーナメントでディープランするのは非常に難しいのが現実。

ブラフを使う頻度は人それぞれですが、勝つために必須のスキルであり、他のスキルと共にマスターする必要があります。また、実際は強いハンドを持っているのに自信のないようにプレイするのは、ブラフの一種ではあるものの、相手にフォールドさせないように行うバリューベットにより近いと言えるでしょう。

ブラフは、相手のハンドレンジを読む能力がなければ、成功率の低い戦術です。相手がトップペアや強い役を持っているのにそれが読めないなら、大きなベットでブラフをしかけたところで、コールされるのがオチです。

だから、「初心者はブラフを多用しないように」と言われる所以です。

ポーカーのブラフの種類

ポーカーのブラフには、以下の2種類あります。

ピュアブラフ

ピュアブラフは、英語のピュア=「純粋」の意味のように、勝てないハンドで行う全くのはったりブラフを指します。つまり、ショーダウンとなれば必ず負けるハンドで行うようなブラフです。

例えば、相手もハイカードであるのを察し(お互いハイカードでも相手はAを持っていると推測し、ショーダウンとなれば負ける)、ペアを持っているようにベットを行ったり、セカンドペアを持っているような相手にゴミハンドでレイズして、トップペアを持っているいるように信じさせる、などです。

ピュアブラフはリバーに持ち込むと負けるため、相手が信じるに足るアクションと自信を感じさせるプレイが早い段階から必要です。

セミブラフ

セミブラフは、現時点では勝っているとは言えないけれど、ターンまたはリバーで発展する可能性を持つハンドで行うブラフです。例えば、ストレートドローやフラッシュドローで行うベットが典型的なセミブラフです。

ドローハンドで今のところハイカードだから…とチェックで回し、が完成しなかった場合を考えれば、早めにブラフでベットして相手をフォールドさせる戦術です。

ターンやリバーでアウツを引けば、ショーダウンで勝てる可能性もあるため、セミ=半ば はったりのブラフと呼ばれます。ただし、セミブラフは相手にも気づかれやすいブラフです。

そのため、相手にとってこちらがドローハンドでセミブラフをしているのか、ペア以上の役を持ってベットしているのか、判断させにくい状況を作ることが重要です。

ポーカーのブラフの使い方のポイント

ポーカーでのブラフの使い方のポイントを以下にいくつか挙げています。

1.多用しない

やたらとブラフを多用するのはおすすめしません。ブラフ過多なルースアグレッシブなプレイヤーもいますが、このタイプのプレイヤーは、慎重になった周りのプレイヤーに、遅かれ早かれ良いハンドでチップを奪われる傾向にあります。

ルースアグレッシブなプレイヤーはたしかに、ブラフと本当に強いハンドの判断が難しいという特徴がありますが、相手が多いテーブルでは全てのプレイヤーにアグレッシブさとブラフで勝ち続けるのは難しいものです。

2.フォールドしない相手には使わない

中には、フォールドしないプレイヤーもいます。フォールドしないプレイヤーには、以下のタイプが存在します。

  • 皆がブラフしていると思っている:皆がブラフしていると信じているプレイヤー
  • 最強ハンドではないけれど悪くないハンドなのでフォールドできない:セカンドペアや「Q-J-5」といったボードで9やTのポケットペアを持っている場合など、フォールドできないプレイヤーもいます。
  • ルースアグレッシブ:ボトムペアでもレイズしてくるようなアグレッシブなプレイヤーには、ピュアブラフを仕掛けると大火傷を負います。

ブラフは相手がフォールドしてくれることを目的に行うので、皆がブラフしていると思い込んでいるプレイヤーや、セカンドペアでフォールドできない相手に仕掛けるのは危険です。

ブラフをする際は相手を見定め、フォールド出来る人に対して行いましょう。

3.相手のスタックを考慮する

ショートスタックのプレイヤーは、多くの選択がありません。プリフロップでこちらのレイズにコールした時点で、オールインを覚悟しているとも言えます。

さらにフロップでベットしたところで、チップが残り少なくなった相手はコールしてくる可能性大です。この様な相手にピュアブラフを使うのは危険です。

ショートスタックの相手はオールインする可能性があることを念頭に置き、行動しましょう。

4.レベルの高い相手には慎重に

相手もあなたと同様の思考(ハンドレンジが読めてフォールドさせる目的)を持っているプレイヤーなら、ブラフ対決となる可能性もあります。その場合、勝ち目のあるハンドかを考えなければなりません。

お互いハイカードと予測するなら相手よりもランクの高いハイカードを持っているか、相手がボトムペアやセカンドペアの可能性はないか、ターンやリバーで役ができた可能性はないか、を考えましょう。

上級者と対決する場合は裏の裏、そのまた裏を読む必要があるため、基本的に良いハンドで挑むべきです。また、多くの上級者は相手が自分と同じレベルだと感じる場合、不要な争いを避ける傾向にあります。

レベルの低い相手からチップを奪う方が簡単であり、スタックを増やして上級者と対戦する方が有利にゲームを進めることができます。

5.相手のハンドが発展したと感じたら潔くフォールドする

例えば、以下のような状況に出くわすことがあるでしょう。プリフロップで相手がMPからミンレイズをし、こちらがBTNから AーJ で3BBにレイズして相手がコールしてきたとします。

フロップは 9-T‐2、相手がチェックし、こちらがポットの½ベットをすると、相手はコール。ターンは 3(9-T‐2-3)が現われ、相手はまたもやチェック。この場合、相手は【7‐8/J‐Q】あたりのドローハンドであることが有力です。

ポケット9や T ならプリフロップでミンレイズではなく、もう少しベットするはずですし、Tを持っているならフロップでベットするはずです。リバーで6(9-T‐2-3‐6)が現われたら、相手にストレートが完成した可能性大です。

相手がベットしたら、もしくはたとえチェックしたとしても、ここで大きくブラフするのはおすすめしません。もし6ではなく5だったとしたら、ブラフもありです。

ポーカーのブラフの頻度とタイミング

ブラフ ポーカー

ポーカーでブラフをかける頻度とタイミングについて、以下にまとめていますので参考にしてみて下さい。

1.フロップでペアがでた場合

フロップが【T‐T‐8】など、ペアの場合はポットの½をベットすることで相手を降ろすことができます。Tを持っていると思わせるのではなく、8を持っていると思わせます。

相手がTを持つ確率は極めて低く、8を持っている確率も低いからです。と言うのも、Tを持っていてトリップスになった場合、通常は勝てると思って相手にコールさせる額をベットし、降ろさせるようなベットはしないからです。

相手がコールする場合、ポケット9やJも考えられますが、これらはプリフロップでの相手のベットにより判断できるでしょう。ただし、プリフロップでレイズした相手に対し、【T‐T‐A】といったフロップでブラフするのはリスクがあります。

2.ウェットボードの場合

フロップやターンのボードが連続したカード【7‐8‐9】や、同じスーツが3つ出ている【J♣ 9♥ 5♣ 4♣】といったウェットボードの場合、ストレートやフラッシュが完成したと思わせるブラフが可能です。

しかし、大げさなベットはNGです。本当にストレートやフラッシュなら、大きなベットはしないからです。また、相手がストレートやフラッシュである可能性も考えた場合、大きなベットをすると致命傷になります。

大きすぎず小さすぎず、相手が平凡な役でコールするにはリスクのあるギリギリの額をベットするのが、信憑性のあるブラフです。さらに、ターンやリバーでCベット(コンティニュエーションベット)ブラフをすれば、一旦はコールした相手もフォールドするでしょう。

3.相手がドローハンドが完成しなかったと思える時

こちらのベットに対し、【J♣ 9♥ 5♣ 】のようなボードでコールで追いかけてくる相手は、フラッシュドローの可能性大です。ターンやリバーで ♣ が現われなかった場合、絶好のブラフの機会です。

しかし、それまでにこちらが勝ちハンドを持っていると相手に感じさせるアクションが伴わなければなりません。相手は「ドローが完成すれば勝てる」と思ってこちらのベットにコールしているため、½ポットでもベットすればフォールドします。

【8‐9‐T】 といったボードで、ストレートドローと思われる相手も同様です。

ポーカーのブラフのコツ

ポーカーでブラフをかける際のコツについては、以下を参照して下さい。

1.相手のハンドレンジを知っておく

相手のハンドレンジが全く分からずにブラフを行うのは、非常に高いリスクを伴います。強いハンドを持たずに行うブラフは、相手が良いハンドを持っていないと確信していなければ成功しません。

Aをハンドに持つ相手に、Aのあるボードでブラフを行っても降りません。そのため、相手がどんなホールカードでハンドに参加するかを知っておかなければなりません。

ゲーム中は各プレイヤーがプリフロップでミンレイズするハンドレンジ、3ベットするハンドレンジなどを分析し、そのハンドレンジがフロップで現れたかどうかを判断してブラフを行いましょう。

2.ハンドの強さを裏付けるアクション

初心者がブラフをかける時は、良いハンドを持っているという根拠がないため、相手に見破られて負けることがほとんどです。ハンドレンジを考える時の主な情報は、プリフロップおよびポストフロップでのレイズです。

良いハンドでのみレイズする初心者プレイヤーが、中ランクばかりのボードでベットをしたり、ブラインドをフォールドするのがもったいないと感じてコールしているような相手が、AやKのボードでベットしたり、といったことが挙げられます。

良いハンドを持ってプレイしている、というアクションが伴わないブラフは見破られます。相手も当然、あなたがブラフしているのでは、と疑っている可能性も大きいので、相手のベットにレイズすると効果的です。

また、相手が良いハンドをスロープレイしているような場合も、レイズして相手がコールしてくるかどうかで分かります。

3.大胆さ

ブラフに大胆さは必須です。小さなベットでは、ボトムペアやセカンドペアを持つ相手にコールされてしまいます。例えば、【J‐J‐8】といったフロップで、8を持っているとブラフで装う時、ミンレイズでは全く効果はありません。最低でも½ポット、できればポット額をベットしたいもの。

実際に、ブラフではなく本当に8を持っている場合、AKを持つ相手にターンやリバーでAもしくはKが現われる望みを断ち切るには、それなりのベット額を必要とするものです。

ブラフをするときは、実際に良いハンドを持っていたらどう行動するか、を考えてベット額およびアクションを決めましょう。

ブラフキャッチとは

ブラフキャッチは、勝てると自信の持てないハンド(たとえばボトムペアやセカンドペア)で相手がブラフしていると読み、コールして勝つことを指します。

ブラフキャッチの大前提は、「ブラフのないところにブラフキャッチはない」ということ。良いハンドで相手のベットにコールするのは、ブラフキャッチではなく、相手が単にフィッシュというだけのこと。

上手いブラフをするのもブラフキャッチをするのも容易ではなく、経験やスキルを必要とし、大きなリスクが伴います。しかし、ブラフキャッチで得られる報酬は非常に大きく魅力的であり、トーナメントで大きく順位を上げたり、キャッシュゲームで大きく稼ぐことができます。

ポーカーのブラフを見破るコツ

ポーカーでブラフを見破るコツについて以下にまとめています。

1.ストーリー性があるか

ブラフをするのもブラフキャッチするのも、重要なのはプリフロップから筋道のあるストーリーがあるかどうかです。このストーリー性について、以下に具体例を挙げてみましょう。

ポーカー ブラフ 見破る

テキサスホールデムでのブラフキャッチ例:

  1. プレイヤーAのブラインドに対し、相手のBがミンレイズ → それほど良いハンドではない。中ランクのコネクターあたりと予想。ミンレイズなのでコール。
  2. フロップ【4♠ 8♦ A♠】でプレイヤーAはBがエースを持っていないことを確信しており、ボトムペアなので½ポットをベット→ Bがコール。Bのコールの理由を考えると、相手もこちらがをエースを持っていないのは分かっているはずなので、ブラフか4か8を持っていると予測しているはず。仮にBが8を持っているとすれば、レイズしてくるはず。しかしコールに留まる理由は、ドローハンドと予測。
  3. ターン【Q】でAが½ポットをベット→ Bがコール。BがQを持っているならレイズしているはずなので、やはりドローハンドが有力。
  4. リバー【A】でプレイヤーAはBがドローハンドをミスったと予測するが、万が一8を持っている可能性を考え、最小ベット → Bが½ポットにレイズ → Aは「8とQ」の可能性を再度検討。Qならターンでレイズするのが確実、8を持つならリバーまで引っ張らずにフロップでレイズするはず。ブラフに違いない。
  5. Aがブラフキャッチしポット獲得

もし、フロップでBがレイズしていれば、AはBが8を持っている可能性を考慮したはずです。このように、プリフロップまで遡り、相手のアクションが強いハンドを持っている根拠となる行動をしてきたかを考えます。

AAではない限り、ほとんどのプレイヤーはプリフロップでレイズします。例えKKでも、Aを持つ相手にペアを作られると負けとなるため、レイズするはずです。

仮に上記の例でAAを持ってスロープレイをしていたとすれば、リバーで相手が確実にコールしてポットを膨らませるバリューベットをすることでしょう。

2.相手のブラフの頻度

どのプレイヤーも多かれ少なかれブラフを使いますが、ブラフ過多なプレイヤーほどブラフキャッチしやすくなります。ボトムペアや、単にエースを持っているだけでブラフするプレイヤーも少なくありません。

ルースアグレッシブでブラフを多用する相手には、リレイズ、リリレイズを使い、輪をかけてアグレッシブになる度胸が必要です。さもなければ、良いハンドで立ち向かえる機会を待つか、のどちらかとなるでしょう。

3.大げさすぎるベット

大げさなベットは、ブラフを疑う理由となります。誰しも、相手に勝っているハンドという確信があれば、相手をフォールドさせるベットではなく、バリューベットをするのが理にかなっています。

リバーでいきなり過度なベットをして相手にプレッシャーをかけるような行為は、ブラフが最も疑われる場面です。ただし、時にポーカー上級者はその点を逆手にとって、良いハンドで大きなベットをすることがあります。

相手のベットがフォールドさせようとするためのものなのか、それを逆手に取ったものなのかを考えることも重要です。これまでのストーリーを振り返り、相手のレベルを踏まえた決断をしましょう。

FAQ

ポーカーでブラフは禁止されていますか?

ポーカーでブラフを見破るにはどうすればいいですか?

ポーカーでブラフ頻度はどれくらいですか?

ポーカーのブラフのコツは何ですか?

1990年広島生まれ。ポーカーエキスパート。 2013年よりマルタ在住。大手海外ギャンブル企業勤務を経て、フリーエディターとして活動。10年超にわたる業界経験と専門的な知見をもとに、業界メディアの執筆…

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