ポーカー 確率 2025 | ポーカー 役 確率

このページでは、ポーカーの確率について詳しく解説しています。ポーカーの役の確率、確率表、確率計算については、以下を参考にして下さい。

ポーカーの確率とは

ポーカーの確率とは、スターティングハンドの2枚のカードの組み合わせによる勝率や役のできる確率、ある状況下で特定のハンドが完成する確率などを示します。

ポーカーハンドの強さは、そのハンドが完成する確率と関係しています。例えば、52枚のカードデッキから5枚のカードを組み合わせる場合、その組み合わせ方は 2,598,960通りあります。

ポーカーゲームでは、様々な確率を数学的に計算できます。また、確率を無視してポーカーを語ることはできません。

確率を理解し、ざっくりと覚えておくことで、より戦略的なゲームプレイが可能になるでしょう。

ポーカーの確率の表記

ポーカーの確率は、しばしばパーセンテージと比の値で示されます。

確率表記の具体例

ツーペアの確率:0.04753902

52枚のデッキからランダムに5枚のカードを引くと、4.75%の確率でツーペアが完成します。

比の値に計算すると、以下のようになります。

100 ÷ 4.75 = 21.05 →1:21

つまり、5枚のカードでツーペアが完成する確率は、21回につき1回(1:21)です。

21回試した場合、ツーペアができる確率は1回のみで、残りの20回はできないということです。

ポーカーの役の確率

以下、ポーカーのの確率を表で記しています。

ポーカー 確率表1:フロップで役ができる確率

ポーカーにおける各ハンド(役)の組み合わせの数と、その組み合わせが5枚のカードで発生する確率表は以下の通りです。

フロップで完成する役 組み合わせ数 オッズ 発生確率
ロイヤルフラッシュ 4 1:649,740 0.000154%
ストレートフラッシュ 36 1:72,193 0.00139%
フォーオブアカインド 624 1:4,165 0.024%
フルハウス 3,744 1:694 0.14%
フラッシュ 5,108 1:509 0.19%
ストレート 10,200 1:255 0.39%
スリーオブアカインド 54,912 1:47 2.11%
ツーペア 123,552 1:21 4.75%
ワンペア 1,098,240 1:3 32.43%
ハイカード 1,302,540 1:2 50.11%

テキサスホールデムではターンでさらに1枚、リバーでもう1枚の計5枚のコミュニティカードが使えるため、ストリートが進むにつれ役が完成する確率が上がります。

ポーカー 確率表2:リバーまでに役ができる確率

テキサスホールデムでリバーまでの各ハンド(役)の組み合わせ数と、その組み合わせが7枚のカードで発生する確率表は以下となります。

リバーまでに完成する役 組み合わせ数 オッズ 発生確率
ロイヤルフラッシュ 4,324 1:30,939 0.00323%
ストレートフラッシュ 37,260 1:3,590 0.0278%
フォーオブアカインド 224,848 1:594 0.168%
フルハウス 3,473,184 1:37.5 2.60%
フラッシュ 4,047,644 1:33.05 3.025%
ストレート 6,180,020 1:21.65 4.62%
スリーオブアカインド 6,461,620 1:20.7 4.83%
ツーペア 31,433,400 1:4.26 23.50%
ワンペア 58,627,800 1:2.05 48.74%
ハイカード 23,294,460 1:5.75 17.41%

リバーまで到達した場合、ペアが完成する確率は約2回に1回となり、役のないハイカードよりもツーペアが完成する確率の方が高くなっていることがわかるでしょう。

スターティングハンドの確率表

スターティングハンドの組み合わせの確率は、次の通りです。

スターティングハンドの種類 組み合わせ数 オッズ 確率
AA(特定のポケットペア) 6 1:221 0.45%
ポケットペア 78 1:17 5.88%
KK 以上のポケットペア 12 1:110.5 0.9%
QQ 以上のポケットペア 18 1:73.7 1.4%
JJ 以上のポケットペア 24 1:55.3 1.8%
AKs(特定のスーテッドハンド) 4 1:331.5 0.3%
AKo(特定のオフスートハンド) 12 1:110.5 0.9%
AK(特定のペアではないハンド) 16 1:82.8 1.21%
TT 以上のペアとAK 46 1:28.8 3.4%
AX(特定のカードが含まれるハンド) 198 1:6.7 14.93%
スーテッドハンド 312 1:4.3 23.53%
コネクターハンド 208 1:6.4 15.7%
スーテッドコネクター 52 1:25.5 3.92%
T 以上のスーテッドハンド 40 1:33 3.02%

2枚のスターティングハンドの組み合わせは、合計1,326通りに及びます。上記では、プレイヤーにモチベーションを与える「A」にフォーカスしていますが、「A」も「2」も52枚のカードに含まれる枚数は同じ4枚なので、確率も同じです。

AKs の確率も 56s の確率も同じ0.3%であり、2枚のスターティングハンドにAが含まれる確率も、Kが含まれる確率も同じ14.93%となります。

どのカードも確率は同じながらカードの強さは異なるため、同じワンペア対決やハイカード対決となっても、カードランクが高いほどゲームで優位性があります。

これがプレイするスターティングハンドを絞るべき理由です。

ポケットペアの確率

ポーカー 手札の確率

ポケットペアの強さは、そのランクによって異なります。プリプロップではすでに役のある状態なので優位ですが、プロップからストリートが進むにつれ、低いランクのポケットペアは徐々に優位性を失っていきます。

ポーカーでポケットペアを持った時には、相手がより高いポケットペア、あるいはオーバーカード(あなたが持っているポケットペアより高いランク)を2枚持っている確率はどのくらいかを知っておく必要があります。

1.相手が自分より高いポケットペアとなる確率

対戦相手のいずれかがオーバーペアとなる確率は、次のようになります(ヘッズアップ、6人プレイ、フルリングのゲーム)。

手札 相手がオーバーペアとなる確率(ヘッズアップ) 相手がオーバーペアとなる確率(6Max) 相手がオーバーペアとなる確率(フルリング)
KK 0.5% 2.5% 4%
QQ 1% 4.9% 7.6%
JJ 1.5% 7.1% 11.2%
TT 1.9% 9.4% 14.7%
99 2.4% 11.7% 18.3%
88 2.9% 13.9% 21.4%
77 3.4% 16.1% 24.6%
66 3.9% 18% 27.4%
55 4.4% 20% 30.3%
44 4.9% 22.4% 33.1%
33 5.4% 24.1% 35.8%
22 5.9% 26% 38.3%

22~55といったポケットペアでは、フルリングになると相手がより高いポケットペアとなる確率は、30%と高めであることを覚えておきましょう。また、相手がオーバーカードを2枚持っている場合、相手のエクイティが45~50%となることも忘れてはなりません。

2.フロップでポケットペアより高いカードが出る確率

ポケットペアがある際、フロップで1枚以上のオーバーカードが出る確率は以下の通りです。

手札 フロップで1枚以上のオーバーカード出現確率
KK 22.6%
QQ 41.4%
JJ 57%
TT 69.5%
99 79.3%
88 86.7%
77 92.1%
66 95.8%
55 98.1%
44 99.4%
33 99.9%
22 100%

低いランクのポケットペアの場合、プリフロップでのベットにより相手のハンドレンジを予想し、ボードとの絡みがあるかを考えながら、どのようにプレイするかが重要となります。

特定の状況下の確率

以下、特定の状況下で各ハンドが発展する確率について記載しています。

1.フロップでの役の確率

手札ごとのフロップでの役の確率は以下のようになります。

手札 フロップでの役 オッズ 確率
ペアでないハンド ワンペア 1:3.5 29%
ペアでないハンド ツーペア 1:49.5 2.02%
ペアでないハンド トリップス 1:73 1.35%
ポケットペア セット 1:8.5 11.8%
コネクター ストレート 1:77 1.3%
コネクター(54~JT) ガットショット 1:6.25 16%
コネクター(54~JT) オープンエンドストレートドロー 1:10.4 9.6%
1ギャップコネクター(53~QT) オープンエンドストレートドロー 1:13.8 7.26%
2ギャップコネクター(63~Q9) オープンエンドストレートドロー 1:22.4 4.47%
スーテッド フラッシュ 1:119 0.8%
スーテッド フラッシュドロー 1:9 10.94%
スーテッド ペア以上/フラッシュドロー 1:2.37 41.6%
スーテッドコネクター(54s~JTs) ストレートドロー/フラッシュドロー 1:3.4 29.05%

ペアでないスターティングハンドがフロップでペアとなるのは、29%(3、4回に1回)しかありません。そのため、フロップでペアになるとベットし、役にならなかったハンドはドローハンドでない限りフォールドしてハンドが終了することがほとんど。

Aのペアならバリューベットを行い、中ランクのトップ/ミドルペアなら相手をフォールドさせる額のベットが行われるのが一般的です。テキサスホールデムではフロップでハンドが終了することが多いので、この確率を知るプレイヤーなら、フロップで役が揃ったように見せかけたブラフをよく使います。

また、A(またはKも)を持っていれば、相手もハイカードであることを見越し、Aハイ(またはKハイ)で勝てるとベットをするプレイヤーもいます。ただし、これらの戦略は、対戦相手、ポジション、スタック、テーブルでのこれまでのプレイなど、多くの要素を考慮して行わなければなりません。

相手のベットがこららのうちどれに当てはまるかを見極めるのが、ポーカーの心理ゲーム的な部分です。

2.ターンとリバーでの役の確率

ターンとリバーでの役の完成確率を以下に表記しています。

フロップでのハンド ターンでの完成確率 リバーでの完成確率
ハイカード ペア 12.8% 13%
ワンペア トリップス 4.3% 4.3%
ツーペア フルハウス 8.5% 8.5%
インサイドストレートドロー ストレート 8.5% 8.7%
オープンエンドストレートドロー ストレート 17% 17.4%
ダブルインサイドストレートドロー ストレート 17% 17.4%
フラッシュドロー フラッシュ 19.1% 19.6%

インサイドストレートドロー(ガットショット)は、非常に完成確率の低いハンドです。相手のベット額により、フォールドする準備を整えておくのも手でしょう。

また、フラッシュはストレートよりも完成確率の低い役ですが、フロップでドローハンドになった場合、ストレートドローよりフラッシュドローの方が完成確率が高い点は興味深い点でしょう。

ヘッズアップの確率

以下、ヘッズアップの確率を表しています。

プレイヤー A ハンド プレイヤー B ハンド プレイヤー A の勝率 プレイヤー B の勝率
AA AKo 93% 6%
AA 87s 77% 22%
KK QQ 81.7% 17.83%
KK 77 80.3% 19.35%
KK AJo 71.2% 28.4%
KK AJs 67.3% 32.3%
QQ AKo 57% 43%
88 AJo 55.5% 44.4%
88 AJs 52.5% 47.5%
AKo QJo 64.6% 34.9%
AKo JTo 62.9% 36.6%
AKo 87s 58.5% 41%
AQo QTo 72% 26.5%
ATo J9o 62% 37.6%
A7o QTo 56% 43.7%

ヘッズアップの勝率は、両ハンドが共有するスート、繋がり、カードの近さ、スートなどの要素にも影響されます。ヘッズアップはSTT(シングルテーブルトーナメント)でもMTT(マルチテーブルトーナメント)でも、優勝するには避けて通れない道です。

2人でプレイするヘッズアップと、6人やフルリングでの戦略は異なります。ヘッズアップでは、各ハンドをアグレッシブにプレイし、オールイン宣言も多く発生します。

ヘッズアップの確率に影響する要素

ヘッズアップの確率に影響を及ぼす要素としては、以下が挙げられます。

共有するスート両ハンドの近接性両ハンドの連結性スーテッド

共有するスート

異なる2つのハンドで同じスーツを持つ場合、スーツが共有されていない場合よりも高いランクのカードはさらに有利になります。その差はそれほど大きいものではありませんが、通常は最大2%のエクイティの差があります。

両ハンドの近接性

ヘッズアップの確率は、カードの近接性によっても影響を受けます。近接性は、常にエクイティが高い方のハンドに有利に働きます。

例えば、KK の勝率は、QQ を相手にするより 77 を相手にする方が低いのです。逆に言えば、KK を相手にするには、QQ よりも 77 の方が勝つ確率が高いということ。

これは、キングがクイーンのストレートの可能性を減らすことにあります。同様に、AKo を相手にするには、JTo や QJo よりも 87s で挑む方が勝利する確率は高いのです。

両ハンドの連結性

両ハンドが連結している場合、エクイティに変化がおきます。例えば、AKo に対して QJo の勝率は 34.9%ですが、JTo だと 36.6%あります。

JハイがQハイより勝率が高いのは、AK がストレートを完成するのに必要なカードを相手が持っていることにあります。QJ もストレートを完成するのに AK がアウツの一部を持っていますが、JT だとコミュニティカードでストレートを完成させるアウツがより多くあるためです。

スーテッド

スターティングハンドのスーテッドは、あらゆる状況においてハンドのエクイティを2~4%増加させます。

ポーカーの確率計算方法

ポーカーの確率計算方法は、通常の確率計算と同様になります。

要は、特定のシナリオやそのシナリオに当てはまるカードまたはカードの組み合わせ(有利な結果)を特定し、それを可能性のあるすべての結果の数、または反対の結果(不利な結果)の数との対比で算出します。

確率の計算例

例えば、フロップでフラッシュドローになったとしましょう。カードデッキ52枚から手札2枚とフロップ3枚を除いた残りの47枚のカードのうち、フラッシュを完成するために必要な同じスートのカードは、デッキに9枚残っています。

9枚のうち、いずれかが出ればフラッシュの完成です。一方、その他の38枚のいずれかが出ればフラッシュは完成しません。

ターンでフラッシュが完成する確率:

比の値計算 47÷9=5.22(1:5.2)

  • 5.2回に1回の割合でフラッシュが完成する
  • 5.2回に4.2回はフラッシュが完成しない

パーセンテージ計算 100÷5.22=19.15(%)

計算が苦手な方や両ハンドのエクイティ(勝率)を求めるには、ポーカー確率計算機などのツールを使うのも良いでしょう。インターネット上で、無料の確率計算機が利用できます。

FAQ

ポーカーの確率表は役立ちますか?

ポーカーの確率(テキサスホールデム)はどのくらいですか?

ポーカーの確率の計算方法はどうすればいいですか?

ポーカーのフラッシュの確率はどのくらいですか?

1990年広島生まれ。ポーカーエキスパート。 2013年よりマルタ在住。大手海外ギャンブル企業勤務を経て、フリーエディターとして活動。10年超にわたる業界経験と専門的な知見をもとに、業界メディアの執筆…

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