スタッドポーカー 2025 | セブンカードスタッド

このページでは、スタッドポーカーについて解説しています。セブンカードスタッドをプレイしたい方は、下記を参照して下さい。

スタッドポーカーとは

スタッドポーカーとは、プレイヤーに配られるカードの一部が表向きとなるポーカーゲームを指します。スタッドポーカーの種類によって、配られるカードの枚数は異なります。

このゲーム形式では、コミュニティカードは使用しません。各プレイヤーへ裏向きに配られるカードは「ホールカード」と呼ばれます(「隠された強み」を意味する、英語表現「エース・イン・ザ・ホール」に由来)。

スタッドポーカーは、アメリカ独立戦争の頃から4枚のカードを使って遊ばれていました。南北戦争中には5枚のカードが使用されるようになり、両軍の兵士の間で人気のゲームに。

その後、7枚のカードを使用するセブンカードスタッドが定着し、現在に至ります。

スタッドポーカーの種類

スタッドポーカーの種類には、主に以下が含まれます。

セブンカードスタッド

セブンカードスタッドポーカー

セブンカードスタッド(セブンポーカー)では、各プレイヤーに7枚のカードが配られ、そのうち4枚はアップ(表向き)カード、3枚がダウン(裏向き)カードでプレイします。

7枚の中から5枚のカードで役を構成しますが、全てのプレイヤーにとって、4枚のアップカードはハンドを推測する鍵となります。

表向きのカードが高いランクや繋がりがある場合は、ブラフをかけやすいと言えるでしょう。しかし、全体として表向きのカードが多いだけに、ゲームが進行するにつれブラフが見破られる状況に陥ることもあります。

セブンカードスタッドは、最も主流のスタッドポーカーゲームです。

スタッド ハイロー(スタッド エイト オア ベター)

スタッド ハイロー(スタッド エイト オア ベター)

スタッドハイロー(スタッド エイト オア ベター)のプレイ方法は7カードスタッドと同じですが、ポットは最も強い役(ハイハンド)を持つプレイヤーと最も低い役(ローハンド)を持つプレイヤーとで分割されます。

一般的にローハンドは、8 オア ベター(またはスタッドエイトと呼ばれる)、つまり、8以下のハンドでなければなりません。ローハンドの条件を満たすローハンドがない場合、ハイハンドがポットの全額を獲得します。

また、ローハンドではストレートとフラッシュ役は考慮されず、Aは常に最も低いランクのカードとして考えます。よって、最も強いローハンドは「5-4‐3‐2-A」となり、ハンドによっては、ハイハンドとローハンドの両方が獲得できることも。

スタッドハイローは主に、ミックスゲームでプレイ種目の一つとして組み込まれていることの多いゲームです。

ラズ(Razz)

ラズ(Razz)

ラズは、最も弱いハンドがポットを獲得できるローボールのポーカーバリエーションの一つです。プレイ方法は7カードスタッドと同じですが、ローハンドのみを競います。

7枚のカードからローハンドを構成する際、スタッド ハイローのローハンドのような「8以下」ルールはありません。最も一般的なラズのルールではストレートとフラッシュは役として考慮されず、「Ace to Five(A~5)」が最も強いローハンドとなります。

カリビアンスタッド

カリビアンスタッドポーカー

カリビアンスタッドは、プレイヤー各自5枚のカードでプレイされるシンプルなスタッドポーカーです。プレイヤー対プレイヤーでプレイするのではなく、ディーラーと対戦するカジノポーカーゲームとしてプレイされます。

ディーラーのカード5枚のうち1枚だけ表向きにされており、その情報を基にショーダウンに持ち込んで勝負するかどうかを決める簡単なルールです。カリビアンスタッドはカリブ諸島で人気が高まり、1980年代にグランドホリデーカジノが初めて導入。

最終的には、アルバ島のすべてのカジノで導入されました。カリビアンスタッドは、オンラインカジノのビデオポーカーやライブカジノでも導入されています。

セブンポーカー(セブンカードスタッド)のルール

セブンポーカー(セブンカードスタッド)のルールは、次の通りです。

  1. アンティ
  2. 各プレーヤーに3枚のカードが配られる(1枚は表向き、2枚は裏向き)
  3. 最初の賭けラウンド
  4. 各プレーヤーに1枚のカードが配られる(表向き)
  5. 2回目の賭けラウンド
  6. 各プレーヤーに1枚のカードが配られる(表向き)
  7. 3回目の賭けラウンド
  8. 各プレーヤーに1枚のカードが配られる(表向き)
  9. 4回目の賭けラウンド
  10. 各プレーヤーに1枚のカードが配られる(裏向き)
  11. 5回目の賭けラウンド
  12. 勝負が決まる

セブンカードスタッドポーカーでは、52枚のカードデッキ1組を使い、2人~8人でプレイします。各プレイヤーに計7枚のカードが配られ、その中で5枚のカードを組み合わせて役を作ります。

テキサスホールデムオマハと異なり、コミュニティカードは用いられません。

通常、セブンポーカーはリミットゲーム形式をとり、後半のベッティングラウンドでは前半のベッティングラウンドよりもリミットが高く設定されています。

ホールデムポーカーでのブラインドの代わりに、スタッドポーカーでは「アンティ」と「ブリングイン」が採用されており、5回のベッティングラウンドが設けられます。

一般的な「コンプリート」は、下限ベット額までとなっており、例えば、$3/$6 ステークス($3がスモールベット・$6がビッグベット)では、$1.50 のブリングインに対しコンプリートする場合は$3 です。

セブンカードスタッド

リミットゲームではあるものの、セブンカードスタッドポーカーにはホールデムポーカーより多い5回のベッティングラウンドがあります。良いハンドの時はどれだけ相手にベットさせて利益を引き出せるか、弱いハンドの時はアップカードを基にどれだけ巧妙なブラフができるかが重要です。

セブンカードスタッドポーカー ゲームの流れ

$2/$4ステークスのセブンポーカーゲームで、アンティが$0.30、ブリングインが$1の場合を例にゲームの流れを解説します。

  1. サード・ストリート(3rd Street)

    プレイヤーは、全員「アンティ」を置きます。(この例では$0.30)各プレイヤーに3枚のカード(2枚はダウンカード・1枚はアップカード)が配られ、2枚のホールカードを確認します。

    「ドアカード」が最も低いランクのプレイヤーは「ブリングイン」を置き、最初のベッティングラウンドの開始です。

    セブンポーカー ルール

    最も低いランクのカードを持つプレイヤーが複数いた場合、スートで強さが決まります。

    強い順:♠︎スペード(S)→ ♥ハート(H)→ ♦︎ダイヤ(D)→ ♣︎クラブ(C)

    スートの強さは、アルファベット順で早い方が弱いと覚えておくと良いでしょう。ブリングインするプレイヤーは最初にアクションを起こすプレイヤーとなり、通常のブリングイン $1の代わりに $2(このゲームでのスモールベット)をベットすることも可能です。

    また、ブリングインが最小ベットを行っても、後に続くプレイヤーが$2までベットを増額することができます。ブリングインをスモールベットまで引き上げる行為を、「コンプリート」と呼びます。

    アクションは、ブリングインしたポジションから時計回りに行います。

    • コール:自分の前にベットしたプレイヤーと同額をベット
    • レイズ:自分の前にベットしたプレイヤーよりベット額を増やす(誰もコンプリートしていない場合、スモールベットまでレイズ可能)
    • フォールド:ゲームを降りる

    各プレイヤーがいずれかを選択し、アクティブプレイヤーのベット額が同額に揃ったら次のストリートへ進みます。

  2. フォース・ストリート(4th Street)

    アクティブプレイヤーには 1枚のアップカードが追加され、2回目のベッティングラウンドが開始します。フォースストリート以降は、公開されているアップカードが強いハンドのプレイヤーからアクションを行います。

    例えば、ドアカードとフォースストリートの2枚のアップカードがペアの場合、そのプレイヤー(ペアが二人以上いればより強いペア)からアクションを開始です。

    アクションは時計回りに行い、フォース・ストリートからはチェックも可能。アクティブプレイヤー全員が同じベット額になったら(または全員がチェックで回したら)、フィフス・ストリートへ進みます。

  3. フィフス・ストリート(5th Street)

    さらに1枚のアップカードが追加され、3回目のベッティングラウンドの開始です。フォース・ストリートと同様、アップカードによる役が最も強いプレイヤーからアクションを行います。

    通常、フィフス・ストリートからはビッグベット(この例では$4)までベット/レイズすることが可能になります。ハウスルールによっては、フォース・ストリートからビッグベットが可能な場合もあります。

  4. シックス・ストリート(6th Street)

    4枚目のアップカードが配られ、フィフス・ストリートと同じルールで4回目のベッティングラウンドが始まります。ベット額が揃ったら、リバーへ進みます。

  5. リバー(セブンス・ストリート/エンド)

    リバーでは、最後となる7枚目のカードがダウンカードで配られます。カードを確認し、アップカードが最も強い役を示すプレイヤーからアクションを行います。

    アクション終了後、アクティブプレイヤーが二人以上残っている場合、ショーダウンとなります。

    セブンスタッドポーカー

    ホールカードとリバーカードを公開し、勝者がポットを獲得できます。8ハンドで全員が最後までフォールドせず(極めて稀)、52枚のカードではリバーで各プレイヤーに配るカードが不足する場合、1枚のカードがコミュニティカード(共通カード)として開かれます。

セブンカードスタッドの役

セブンカードスタッドのは以下の通りです(強い順)。

  1. ロイヤルフラッシュ
  2. ストレートフラッシュ
  3. フォー オブ ア カインド(クワッズ/4カード)
  4. フルハウス
  5. フラッシュ
  6. ストレート
  7. スリー オブ ア カインド(3カード)
  8. 2ペア
  9. 1ペア(ペア)
  10. ハイカード

セブンカードスタッドの基本用語

セブンカードスタッドをプレイする際には、以下の基本的な用語を覚えておきましょう。

  • アンティ:プレイヤー全員が払う強制ベット。ポットに入る
  • ホールカード:最初に配られる3枚のカードのうち、2枚の裏向きカードを指す
  • ドアカード:最初に配られる3枚のカードのうち、1枚の表向きのカードを指す
  • ブリングイン:強制ベット。各プレイヤーに配られる最初の3枚のカードのうち、ドアカードのランクが最も低いプレイヤーがブリングインを置く
  • コンプリート:ブリングインをフルサイズベット(下限ベット額 *¹)まで引き上げること
  • サードストリート:最初に配られる3枚のカードおよびベッティングラウンド。2枚は裏向き、1枚は表向き
  • フォースストリート:4枚目の表向きカードおよびベッティングラウンド
  • フィフスストリート:5枚目のカードおよびベッティングラウンド
  • シックスストリート:6枚目の表向きカードおよびベッティングラウンド
  • リバー(エンド):7枚目の裏向きカードおよびベッティングラウンド

セブンカードスタッドポーカーの勝ち方・攻略法

セブンポーカー

セブンカードスタッドポーカーの勝ち方・攻略法として、以下にプレイ戦略をまとめていますので参考にしてみて下さい。

1.他のプレイヤーのカードを覚えておく

セブンカードスタッドポーカーでは、対戦相手のカードに注意を払うことが重要です。対戦相手のアップカードはもちろんのこと、フォールドされたカードも含みます。

フォールドしたハンドはテーブルから取り払われてしまいますが、どのカードが含まれていたかを覚えておくことでアウツを知る、つまり確率を把握するのに役立ちます。

自分のハンドを発展させるために必要なカードを相手が持っている、またはフォールドされたハンドに含まれている場合、発展する可能性はかなり低くなります。

2.スターティングハンドの選択

他のポーカーゲームと同様、スターティングハンドの選択は重要です。

良いスターティングハンドの例:

  • オール・トリップ(スリーカード)
  • AA~88までのビッグ/ミディアム ペア
  • 10以上のカード3枚(スーテッドならなお良い)
  • 中ランク以上のスーテッドコネクター

同じドアカードを他のプレイヤーが持っている場合、そのカードがペアになる可能性は低くなります。対戦相手が持っている「デッドカード」ではなく、まだ見えていない「ライブ」ハンドをプレイすることも重要です。

また、ランクの低いペアでシックスストリートやリバーまでコールするのは避けましょう。

3.ブリングインスチール

最後または最後から2番目にアクションができる状況で、ブリングインや他のプレイヤーがフォールドしてアクションが回ってきた場合、特に強くないハンドでもアンティやブリングインのスチールを試みましょう。

最も低いランクのカードを持つプレイヤーがブリングインした場合、そのプレイヤーのハンドはさほど強くないことがほとんどです。こちらのアップカードのランクが高く、そのカードが「ライブ」であれば、高い確率でスチールは成功します。

4.対戦相手を減らす

セブンカードスタッドポーカーでのミドルペアの勝率は低く、最も多い勝利ハンドはツーペアです。サードストリートで高いワンペアがあり、こちらのアップカードが相手のアップカードより高い場合は、アグレッシブにプレイしましょう。

早い段階でより多くの対戦相手をフォールドさせるように努め、1人または多くても2人を相手にハンドをプレーすることが理想的です。対戦相手が少ないほど、あなたのハンドの価値は高くなります。

なお、リバーまでにハンドが発展する可能性も高く、つねにライブアウツがあるかどうかを確かめながらプレイしてください。

5.低いランクのペアはドローハンドとして考える

低いランクのワンペアで勝つことはほとんどありません。従って、低いペアはセットへのドローハンドとして捉え、慎重にプレイしましょう。対戦相手が2人以上の場合、低いランクのペアはフォールドした方がリスクを回避できます。

6.ストレートドローは慎重に

スタッドポーカー 戦術

ストレートドローは慎重にプレイすべきハンドです。ストレートが完成するためのアウツの数が少なく、ストレートドローはフラッシュドローによって負ける場合もあります。

特に、ギャップハンドはリスクの高いハンドです。ドローハンドの時には、次のストリートをできるだけ少ないベットで見ることを目標にプレイしましょう。

また、ストレートドローはアウツの中に「デッド」カードがあるかどうかに気を配り、1枚か2枚の「デッド」カードがある場合にのみプレイする方が堅実です。

また、ドローハンドの時に相手がベットした場合、ライブアウツとそれなりのインプライドオッズがある場合に限りコールするようにしましょう。

7.スロープレイは効果なし

セブンカードスタッドポーカーはリミットゲームなので、ベット上限によりポットに入る金額も決まっています。ナッツをチェックしてスロープレイを行っても、ポットにチップは入りません。

そのため、良いハンドでも他のプレイヤーがなるべくポットにチップを入れるプレイの仕方を心がけましょう

FAQ

セブンポーカーのルールはどんなものですか?

セブンポーカーの役はどのようになりますか?

セブンポーカーとテキサスホールデムの違いは何ですか?

セブンポーカーの勝ち方はどうすればいいですか?

1990年広島生まれ。ポーカーエキスパート。 2013年よりマルタ在住。大手海外ギャンブル企業勤務を経て、フリーエディターとして活動。10年超にわたる業界経験と専門的な知見をもとに、業界メディアの執筆…

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