2025年の「ワールド・シリーズ・オブ・ザ・ポーカー(WSOP)」では、例年以上に白熱した戦いが繰り広げられている。
なかでも大きな注目を集めているのが、年間最優秀プレイヤーを決める「プレイヤーオブザイヤー(POY)」ランキングである。
すでに複数の選手が優勝を果たしており、ポイント争いは大接戦となっている。
誰が年間王者の座を手にするのか、世界中のファンが注視している状況だ。
POYとは? WSOPの年間最優秀プレイヤー制度
「POY(Player of the Year)」は、その年のWSOPにおいて最も優れた成績を残した選手に贈られる称号である。
WSOPでは、すべてのオープンブレスレットイベント(ライブおよびオンライン)における成績に応じてポイントが付与され、年間を通じて最もポイントを獲得した選手がこのタイトルを手にする。
主催はWSOPを運営するシーザーズ・エンターテインメント社で、世界トップクラスのポーカープレイヤーたちがこの栄誉を目指してしのぎを削っている。
BohlmanがPOY争いをリード!ブレスレット複数獲得でトップ快走
現時点でPOYランキングの首位を走っているのは、アメリカ出身のスコット・ボールマン(Scott Bohlman)である。
彼はイベント #17(2,000ドル・ ノーリミット・ホールデム)で見事に優勝を果たし、約43万ドルの賞金と1,827.28ポイントを獲得。
その後も安定した成績を重ね、6月20日時点では2,397.19ポイントで堂々の1位に立っている。
GlaserとBlomも猛追 三つ巴のPOYレースに
画像出典:© Melissa Haereiti / WSOP.com(報道目的での使用。無断転載・加工禁止)
https://www.wsop.com/news/benny-and-the-bets-6332/
ボールマンを追うのは、イギリスのベニー・グレイザー(Benny Glaser)と、スウェーデンのヴィクトル・ブロム(Viktor “Isildur1” Blom)である。
グレイザーは6月上旬、イベント #7(1,500ドル・ディーラーズ・チョイス)とイベント #18(1,500ドル・ミックスオハマ)で連続優勝を達成し、計2,035.53ポイントを獲得。
一時はPOYランキングのトップに立ったが、現在は3位につけている。
一方、ブロムはイベント #41のリミット・ホールデムでファイナルテーブル進出を決め、現在2位の(2,116.13ポイント)につけている。
SNSとメディアが注目する三つ巴レース
グレイザーの連続優勝や、ボールマンの逆転によってPOY争いは一気に注目度を高めた。
SNSでは三つ巴の展開に対する期待の声が多く見られ、各メディアも特集を組むなど関心は高まる一方である。
この先のイベント結果によっては順位が再び入れ替わる可能性も十分にあり、今後の動向から目が離せない状況だ。
次なる山場はメインイベント。POYの行方は中盤戦に注目
今後の注目イベントには、10,000ドル・ポットリミット・オハマやWSOP最大の目玉であるメインイベント予選などが控えている。
いずれも高ポイントが付与される大会であり、POY争いにおいて重要なターニングポイントとなることが予想される。
WSOP2025は7月16日現地時間まで開催予定であり、POY争いの本当の山場は7月上旬から中旬にかけて訪れる見込みだ。
まとめ
WSOP2025では数多くのトーナメントが行われているが、中でもPOY争いはシリーズの中心的な見どころとなっている。
ボールマンがリードを保つ中、グレイザーとブロムが激しく追走し、文字どおり三つ巴の展開が続いている。
栄誉ある「年間最優秀プレイヤー」の座を手にするのは誰か――。
その行方は、まだ誰にも分からない。